IRに個人投資家が問合せするということ
IRに質問することで、会社の決算報告書からは読み取れない、IR担当者の感じていることを会話の行間から読み取れます。
例えば、「将来の業績をけん引する新プロダクトは何だとお考えでしょうか?」という質問をしたとします。
担当者が悩んで回答するか、即答し更に自信を持って答えるか、これだけでも決算報告書からは読み取れない情報を得ることができます。ある会社からは、まだ正式にはリリースされていない新製品を試作中との情報も出てきました。
個人投資家がIRに問合せることで得られるメリット
- 決算短信や決算報告書にない情報や、IR担当者が語る内容の行間を読むことができる。
- (電話した場合)IR担当の回答に対して次の質問が出てきたりするため、話が広がり、より深く事業内容や会社の意向・動向について理解できる。
- 会社の現状や将来、雰囲気を理解できる。
IRに問合せる際に準備しておくべきこと
- 決算短信や決算説明書に目を通しておく
- 上記を閲覧した上で質問を箇条書きにしておく
- (電話前には)決算短信や決算説明書を開いておく
経験的には個人投資家がIRに電話をした際、担当者がすぐに出る確率は20%程度。電話に出た方に電話番号を伝えて、折返しをもらう事がほとんどです。
兼業投資家の場合は、日中に電話を取ったり、落ち着いた場所で質問することは難しいでしょう。私は、担当者から折り返し電話があったら、自分が対応できそうな時間を設定して、アポを取るようにしています。
IRには電話で問い合わせか?メールで問合せか?
電話とメール、どちらの方法でもIRに問合せすることはできますが、お勧めは圧倒的に電話です。決算説明書の行間を読むために、回答者の語り口をみて判断する事も出来れば、即時気になった質問をする事も可能です。
はじめてIRに電話問合せする際は上記ブログに詳細な手順が書かれています。参考にしてみてください。
最初は抵抗があるかもしれません。しかし、他人がためらう作業を実行するのは優位性を持つという事。他の投資家が得られていない情報や温度感を取得するチャンスの一つが、「IRへの問合せ」というのは間違いないでしょう。
<過去記事>
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