ストップロス(逆指値)に「引け成り」という考え方

新高値ブレイク投資塾に入塾し1か月半が経過しました。
同塾では「購入株が10%下落したら損切り徹底」という基本指針があります。これはリスクを限定する意味で非常に重要で、私も絶対必要だと感じているメリットのあるルールです。

5月初旬に投資した2銘柄はいずれもこの「10%ルール」に引っ掛かり、損切撤退となりました。1銘柄は撤退して正解で、もう1銘柄はその後撤退株価より3割以上上昇していきました。その反省をもとにした、考察を今日は紹介します。

長い下ヒゲで逆指値注文が発動

前述の2銘柄、損切撤退は購入直後の決算またぎのタイミングでした。特に私が好む時価総額の小さい銘柄は、決算内容次第でボラティリティが大きくなり、株価が一時的に乱高下します。

そのボラティリティが大きくなった際に2銘柄とも下値に抵触し、逆指値が発動しました。その後、1銘柄は株価も戻してザラ場を終え、売りを消化した同銘柄は「翌日以降の上昇相場」へと入っていきました。

(写真例) 購入銘柄が、「決算翌日の底値」で逆指値注文発動し、上昇していく

私の場合、上の写真のように「決算翌日の下ヒゲ」に捉えられた形で悔しい思いをしました。同じような経験をした事がある方も多いのではないでしょうか?

そこで、最近試験的に導入している、下記の手法を紹介します。

ストップロス(逆指値)注文に「引成」を使う

その手法とは、「逆指値の引け成り注文」です。
SBI証券や楽天証券などで口座があれば、利用可能です。

引指(ひけさし)・引成(ひけなり)
 夜間あるいは日中の立会い終了時の「引板合わせ」(※)でのみ執行する注文です。「指値」で発注するものが「引指(ひけさし)」、「成行」で発注するものが「引成(ひけなり)」です。いずれも夜間や日中の立会時間中に執行されることはありません。

トウシル by 楽天証券

ストップロス(逆指値)注文の引き成り注文なら、逆指値した株価を超えた日の立ち合い注文時に成り行きで注文執行されることになります。私は最近10%ルールの損切注文に関しては、この注文方法を使っています。

逆指値の引け成り注文のメリット

  1. ザラ場中の下ヒゲで強制決済されることが無い
  2. ザラ場中に株価の戻しに気付けば、注文キャンセルも可能
  3. キャンセルを忘れても(せずとも)、その日の終値で決済される

この方法なら終値で決済されるため、1・2のメリットが大きいと感じています。ザラ場中に株価が逆指値を下回った場合、その日の15時には決済されるので、株価の動向を極力注視するようにしています。

逆指値の引け成り注文のデメリット

  1. 逆指値した価格を下回って成約する可能性がある
  2. 引成注文を一度キャンセルし、想像以上に株価下落したら強い意志を持って損切を断行する必要がある

この手法には、上記1のように「決めていた損失より大きな損失を被る」可能性もあります。特に悪材料が出て売却する場合などは、この方法は使わない方がよく、通常の逆指値注文(成行)を使うべきでしょう。

私が「逆指値の引け成り注文」を使うタイミング

  • 決算直後で悪材料はないものの、株価動向が不明な場合
  • 特に材料がない相場で、下ヒゲで切られるのだけは回避したいとき

つまり、基本的にはストップロスオーダーは「逆指値の引け成り注文」を採用しており、市場の急変や悪材料が発生した時には、「逆指値注文(成行)」にて決済を断行するように今はしています。

あとは例外的に、2020年6月12日のように、前日ダウが急落したものの、日銀砲などが期待でき、株価の戻しがあるかもしれない日にも応用可能だと思います。(もちろん想定を超える損失リスクもあります)

「逆指値の引け成り注文」のポイント(考察)

ポイントとして、「下ヒゲで損失確定されたくないけど、終値ベースで損失or利益確定なら仕方ない」と思えるなら、この手法は使えるかな?と考えています。

下ヒゲでの損失確定はない一方、デメリットにも書いたように「決めていた損失より大きな損失を被る」可能性もあるので、その点は考慮して使う必要があります。

【免責事項】
・本ブログの内容はあくまでディクシア個人の考察です。最終的な決定は、ご自身の判断(自己責任)でお願い致します。

<過去記事>

IRに個人投資家が問合せするということ
ディクシアの新高値ブレイク投資術2020年5月

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