ディクシアの新高値ブレイク投資術2023年4月

私の架空ファンド「オメガファンド」の第4期がスタートしました。4月の主要国株式市場は概ね上昇。米国株はインフレ鈍化とFRB利上げ終焉観から上昇し、日本株はバフェット氏の投資表明と日銀緩和維持で上昇しました。円相場は日銀緩和維持で円安が進行しました。

4月の株式市場は、SVBの破綻とスイス金融大手の株価急落によるリスク懸念から一時的に急落しましたが、金融当局の対応により不安が緩和され、小幅高に。日本株は比較的堅調に推移し、月末には上昇に転じました。

日経平均は月の終値が28,800円台で、先月比で約600円上昇しました。マザーズ指数は740ポイント台で横ばいでした。先行指標として考えるビットコイン(BTC)も、$28,400から$29,200台へと上昇しました。新興市場を除くと、2か月連続で堅調な動きが続いています。米国では銀行問題が残っていますが、日本株には堅調に推移する兆しが見られます。

2023年4月オメガファンドのパフォーマンスレポート

2023年4月:総資産額に対して+2.99% (実現損益ベース)

オメガファンドの第4期の1か月目の投資成績は、+2.99%となりました。期初に資本金を増加させ、追加金に前期の利益を合わせることで、運用総額を前期の1.5倍規模にしています。なぜなら、今年の日本株が先月記載した通り、インフレを背景とした相場の好転を見込んでいるからです。

今月は、月初にテーマ株のAbalanceシキノハイテックなどで大きな利益を得ましたが、子会社取得による業績改善を見込んでいたHEROZの決算跨ぎで大きなダメージを受けました。月半ばの相場が厳しい時期に一時損益プラマイゼロまで落ち込みましたが、何とかプラスで月を終えることができました。

余談ですが、月後半にプラスに転じたのは、上記の施策が功を奏したと実感しています。ポートフォリオ(PF)を一度リセットし、業績が良くチャートの良い銘柄を取り入れました。例えば、JVCケンウッドはVCP(Volatility Contraction Pattern)を形成しており、下値も限定的だと判断し、4月21日のブレイク時にエントリーできました。

「相場の方向性とPFの動きが異なるときは、全ポジションカット」、おすすめです。

前月のプラス・マイナス寄与銘柄の振り返り

(単月:プラス寄与)
1.シキノハイテック 6614
2.Abalance 3856
3.Finatextホールディングス 4419

(単月:マイナス寄与)
1.ベクトル 6058
2.HEROZ 4382

前述のHEROZの損失は、利益上位2銘柄分のダメージが生じました。この事象を受けて、今期の決算シーズンでは株価のボラティリティが高いことを再認識し、M&A総研は決算前に利益確定を行うことができました。「こまめな利益確定」を今は大事にしています。

今回の決算シーズンでは、特に注目度が高い銘柄や成長性のある銘柄においてボラティリティが高まることを予想しています。そのため、来週以降の決算期間も、決算を跨ぐのは機械や電気機器などのバリュー株に限定し、比較的落ち着いたシーズンが期待されます。

2023年5月の投資戦略と実践計画

ゴールデンウィーク明けには、日本銀行の金融政策決定会合や米国のFOMCを無事通過したことも手伝い、決算を受けた急落銘柄に対する見直し買いの動きが見られることが期待できると考えています。

米国においては、銀行問題や不況観測があることから、ウォーレン・バフェット氏による日本株への追加買い観測も、東京証券取引所にとって追い風となり、株価上昇要因となるのではないでしょうか。また、日本市場に対して海外資金の流入も増加することが予想されます。

投資戦略については、逆指値注文を慎重に設定し、保有株の下落リスクを最小限に抑えることを重視します。一方、ローリスクポイントでのエントリーをしてポジション自体は増加させる予定です。価格変動幅の高い銘柄の決算跨ぎは今回はしません。2023年5月の投資戦略は、以上のように考えてます。

<過去記事>
2023年の注目投資テーマと戦略【毎月更新】
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ディクシアの新高値ブレイク投資術2023年3月(前期の本決算)

【免責事項】
・本ブログの内容はあくまでディクシア個人の考察です。投資等の最終的な決定は、ご自身の判断(自己責任)でお願いします。

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